ある会計職員の一日(支払いに着目した場合)

8:30 大型金庫を開け、預金通帳を取り出す。通帳残高と今日の支払金額の最終確認をする。支払準備金が足りなければ、直ちに資金確保(基金からの繰替運用など)の手続きをとる。通帳は指定金融機関に預ける(金融機関の営業時間中は預けっぱなし)。

 

8:50 翌日の支払に使用する小切手(指定金融機関を受取人とする記名式持参人払い小切手)の準備をする。必要事項を記入し、金額をチェックライターで印字する。この時点ではまだ、印鑑は押さない。

 

9:00 2日後の支払のうち、振込データ伝送方式のものについて、専用パソコンから指定金融機関のシステム部宛にデータを伝送する。確認のため、伝送処理後、総件数と合計金額をファクシミリでシステム部に送る。

 

10:00 前日の振込のうち、エラーとなったもの(担当課の入力誤り、口座解約など)について、指定金融機関からレポートが届く。支払担当課に直ちに連絡し、事実関係確認と再振り込みに必要な書類の提出を依頼する。

 

~11:30 2日後の支払のうち、手書き伝票(指定金融機関所定の振込依頼書)又は納付書(電気代、電話代など、所定の納付書があるもの)によるものについて、伝票及び納付書を束にして、加算機(レシート付き計算機)の計算結果の記録用紙を添付して指定金融機関に提出する。

 

13:30 翌日の支払にかかる小切手に印鑑を押し、指定金融機関に提出する。

 

15:00 指定金融機関に預けてあった通帳が戻ってくる。ここで初めて当日の収納額が分かる。資金計画表のデータを更新し、今後の資金の見通しを確認する。

 

~17:00 2日後の支払にかかる支出命令書をすべて束にして、加算機で支払金額の合計を出す。翌日、この金額で小切手を作成する。

 

17:15 通帳を大型金庫にしまい、支出命令書を鍵付きロッカーにしまう。

 

※4人で分担している業務を、流れが分かるように、支払に関係ある部分だけ抜き出して並べています。実際には、加算機を打つ職員とチェックライターを打つ職員が別になるようにして、二重チェックの体制としています。