子ども手当規則

 福祉各分野の課長会議の資料がWAMNETに掲載されるといよいよ今年度も大詰めって気がしてきますね。
 子ども手当について、市の事務処理規則を作る必要があるとのことで、国から参考例が示されたというので、担当課が相談に来ました。


原課「それで、規則制定の起案は、いつ頃始めたらいいでしょうか」
俺「といっても、省令が出ないことには、動きようがないんですよね」
原課「あー、そういうもんなんですか」
俺「子ども手当の支給手続に関して、法律の中では大半が『厚生労働省令で定めるところにより』ってなってますよね。したがって、省令でどこまで定めるか、がはっきりしないと、市の規則で何を定める必要があって、何は定めなくても足りるのか、の線引きができない」
原課「あ、なるほど」
俺「まあ、国から参考例が示されてますから、逆に言えば、これに適合する形の省令が出るものと信じて、準備を進めておきましょう」
原課「それしかないですよねー」
俺「ただ『調整中』としか書いてない寄附の手続については、正直、準備のしようがないです。国から引き続き情報が出てくるのを待つ以外にないですね」
原課「あー」
俺「とはいっても、法案の審議状況に左右されるので、国としても情報を出しづらいところはあると思うんですよね。法律を制定するのは政府ではなく国会の仕事なので、国会審議の中で法律が修正されないとも限らないし、現時点で厚生労働省もあまり無責任なことを伝えるわけにはいかないんだと思います」
原課「あー」
俺「で、法案の審議状況を今日のニュースで見ると、与党としては、何とか今週中に衆院を通したい、との考え方のようで。野党から修正協議も出ているみたいだし、まだどうなるか分からないです。今週中に衆院通過して、参院の審議時間も見て……やっぱり、法案成立は年度末すれすれですね」
原課「あー(だんだん声が重くなる)」
俺「そんなわけでこの規則については、3月31日起案、同日決裁、即日公布、となる可能性も見据えて、関係合議先にその旨事前情報だけ根回ししておいてください」
原課「そうですねー(かなり脱力)」


 多少おどかすような話し方をしてますが、私の内心では、実はまだまだ余裕です。
 上司から「子ども手当の規則、担当課が相談に来るっていうから、聞いてやってもらえる?」と聞かれたときに「大丈夫です。この手のドタバタは障害者自立支援法のときに慣れました」と胸を張って答えた俺様ですことよorz