ひらがなとカタカナ

 自分が担当した有害鳥獣被害対策の要綱を同僚にチェックしてもらう。
同僚B「『イノシシ』ってこれカタカナになってるけど、ひらがなじゃないの?」
俺「俺の中ではカタカナ表記が普通だが」
同僚B「いま法令検索かけてみたら、ひらがなの方が多数派っぽい」
俺「法令ではひらがなが常識かもしらんが、俺の中ではカタカナが常識だ」
同僚B「いやその。漢字って手もなくはないが」
俺「動植物の和名表記はカタカナが慣例のはずなので、ここはカタカナで行かせてもらう。今回は対象動物がイノシシだけだが、例えば今後対象動物を増やしたときに、『あらいぐま』とか『はくびしん』とか『かにくいざる』とか『じゃわまんぐーす』とかひらがなで書くのか?」
同僚B「うーん、マングースはさすがにカタカナにしてほしい」
同僚A「っていうか、何ですかカニクイザルって」
俺「あ、ご存じないですか(きらーん)。カニクイザルとかアカゲザルっていうのは、ニホンザルの近縁種でしてね。もともと日本には生息していないはず…(以下動物オタクの長話なので割愛)」



 その後少し調べてみたところによると、動植物の和名は、公用文の表記としては「かな書き」が正解とのこと。昔は地の文がカタカナ表記だったので、そこに溶け込んでしまわないように動植物名はひらがな表記としていたが、今は地の文をひらがなで表記するので、動植物名はカタカナ表記とするのが通例らしい。