行政不服審査法の全面改正

 ようやく、方向性らしきものが漏れ聞こえてきました。
 ソースは相変わらず時事通信社の情報配信サービス「iJAMP」より。原口総務大臣の発言。

 総務省自公政権時代に行政不服審査法改正案を出していた。しかし、私は当時の改正法案についてヒアリングしてきたが、主権者のことが置き去りにされているという感じを否めない。縦割りで余計に不服審査ができなくなるということであれば問題だ。そこで、仙谷行政刷新会議担当相と共同でチームを立ち上げて、次の4点から今までの案の大幅見直しを目指していきたい。来年の通常国会への提出も視野に早急に(見直し)作業をしてもらう。1つは行政不服審査会という屋上屋を架して行政機構の肥大化を招いてはならない。(次に)公平性という美名とは裏腹に国民側から見た救済手続きの簡便性、迅速性の向上という視点、国民の権利という視点が欠如しているのではないか。そこへの精査(が必要)。それから情報公開審査会の廃止が情報公開の流れに逆行するのではないか。審査会の地方への必置義務は地域主権の流れにも逆行するのではないか。いずれにせよ、行政刷新会議総務省のチームで、民主、国民新、社民の3党連立政権としてふさわしい行政不服審査法の改正案を目指していきたい。
(iJAMP 12/4付け配信記事「速報!大臣会見(原口一博総務相)」より)
※強調部分は引用者によります。


 まあ、衆院の総務常任委でのやり取りとかの感じからして、廃案になったやつがそのまま出てくるとは思ってなかったですが。


俺「で、裁定的関与はどうなるわけ?」
同僚「もともと、分権委に下駄を預けた形になっていたわけだから、分権一括法と一緒に出てくるんじゃないかな」
俺「行服法で地域主権って、どうなんのかね。行政手続法と行政手続条例の関係みたいになるのかな」
同僚「ありうる。そうすると、行手法と行手条例のどっちが根拠であっても、聴聞やった場合は不服申し立てできない形で統一されるわけだ」
俺「あ、なるほど」
同僚「しかし地方に裁量与えてくれるのは歓迎すべきだけど、分権一括法と行政不服審査法が同時に来たら、まず間違いなく僕らは死ぬね」
俺「いいじゃないか。前のめりに死ねるんだったら、喜んで死んでやる」
同僚「(苦笑)」