地方自治

債権管理のシステム化

私のお師匠さんの一人が「債権管理条例は好きじゃない」というお話をしてくれたことがあります。理由はいくつかありますが、本来、債権管理のルールは地方自治法と政令・省令、自治体の規則で定まっているのだから、その通り粛々とやればよいではないか、と…

ミッション完了

昨年度から言い渡されていた、新規採用職員研修の講師という任務も、本日、なんとか完了しました。 次年度へ向けての反省としては、まだまだ詰め込みすぎで、もっと削っていい、ということ。もっと雑談や豆知識でにぎやかすつもりだったのに、硬い話だけで持…

機関=器官

新規採用職員研修の準備を進める中で、後輩(2017年度新規採用)に講義内容をチェックしてもらっています。 俺「今年、研修受けた中で、ここが分かりづらかったなーっていう部分とかあったら、教えて?」 後輩「あの、法定受託事務と自治事務、でしたっけ?…

パブコメ時代の地方議会の役割

地方自治の現場において、住民の直接参加はもはや珍しいものではなくなってきました。 常設型のパブリックコメント制度(規則等制定のデュープロセスとしてのパブコメではなく、重要施策や計画策定時のパブコメ)を大半の自治体が備えていますし、常設型住民…

債権者からの破産手続申立

徳島市が、徳島市観光協会の破産手続開始の申立をしたというニュースが。 阿波おどり赤字4億、市観光協会の破産申し立て2018年3月2日 14時07分 毎年8月に徳島市で行われる阿波おどりを主催する市観光協会が、約4億2400万円の累積赤字を抱えていること…

新採研修から何を削るか

今度の4月に入庁する新規採用職員の研修の中で、地方自治制度について講義せよというミッションを拝命しております。 持ち時間は3時間。 レジュメとかパワポのスライドとかレッスンプランとかぼちぼち用意しているのですが、3時間で地方自治制度を語ると…

分権改革は第3の改革の名に値するか

市町村アカデミーに行った際、何人もの先生方から「平成11年の分権一括法をはじめとする平成の地方分権改革は、第3の改革である」という教えをいただきました。第1の改革は明治維新で、第2の改革は日本国憲法の下での戦後改革です。 ところで、明治維新で…

長野逐条が捨てられない

D-lizの自宅本棚には、埃っぽい長野逐条が、捨てられずに置いてあります。長野逐条です。ここ大事なので2回言いました。 いまの自治体職員で、もはや「自治の神様」長野士郎を知る人も少なくなってきたでしょう。私が役所に入ったのは2001年(平成13年)です…

宇津木村を知っていますか

かつて日本にあった村である「宇津木村」をご存知でしょうか。 現行の地方自治制度下で唯一の「町村総会」の設置された事例として、自治法の教科書などによく載っています。伊豆諸島の八丈島に隣接する「八丈小島」にあった村です。八丈小島には鳥打村と宇津…

分権と自治

ここ二十年くらいの分権改革の中で気になっていたのは、「分権」の語ばかりが前に出て「自治」の語をあまり見られなかったことだ。いっとき、地方分権から地域主権へ、というような語句の使用がされかけた頃(主権は国民のものだろう、というツッコミはさて…